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コードバン実験

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この時期は雨が多く、コードバンを水に濡らしてしまいメンテナンスにお持ちいただくお客様が増える季節になりました。
水濡れをしてしまったコードバンは水ぶくれのような現象が起き、ショックを受けられる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は水ぶくれができてしまった水染めコードバンを強引に目立ちにくくする実験をやってみました。

 

※当社では下記のメンテナンス対応は実施しておりません。

内装がヌメ革を使用している場合、全体的に又は部分的に色が濃くなります。

もしこの方法を試される場合、自己責任でお願いします。

 

 

水に濡れたコードバンが無かったので霧吹きで水濡れさせてみました。

水が染み込み、水ぶくれが多数できた状態になっています。

皆様ならこのときどうしますか?

時間をかけてエイジングさせ、目立ちにくくするのも一つ手ではあります。

すぐに目立たないようにしたいと思う方が多数になるかと思います。

早く目立ちにくくするには、どうしたら良いのかと考えたところ…

全体を濡らせば綺麗になると思い、全体を水に浸してみました。

 

さようならコードバンと思いながら水へ

 

しっかりと水に浸し、最初は浮いてくるので手でしっかりと押さえます。

 

どうしても油膜などがあり、なかなか水が浸透しない箇所があります。

そこはしっかりと手で揉んで水が入りやすくしてあげます。

ある程度、水が革に浸透したら浮いてこなくなりますのでそのまま10分放置

 

綺麗に水が全体に入り、この時点で完全に水ぶくれの箇所がわからなくなっています。

そして水の色に注目

手アカや染料などのあらゆる汚れが出て、黄色く濁っています。

 

水に浸していたことによりビチャビチャの状態の為、しっかりと水気を取り除いていきます。

このときの注意点ですが、擦るのではなく優しくトントンと叩くほうが革表面を傷つけなくて済みます。

しっかりと水気を取り除くことができれば、お次は乾燥

 

乾燥の際は新聞誌や紙袋の切れ端などの紙を挟んでいきます。

この時に形が変形した状態で乾燥させた場合、変形した状態で固まってしまうのでしっかりと形を整え乾燥させてください。

今回はコードバンの革のみになるので簡単ではありますが、通常のお財布の場合はカード段一つ一つに紙を挟み、内部の水を取り除ける状態にしてください。

最悪の場合、カビが発生してしまいます。

水濡れした際にドライヤーなどで急速に乾燥させてしまう方もいますが、絶対にやめてください。

革がパリパリになり修復不可になります。

乾燥は日陰の風通しがいい場所で自然乾燥

 

 

乾燥後はクリームを塗っていきます。

今回使用したクリームは

コロンブス リッチモイスチャー

GANZO   コードバンクリーム

 

まず初めにコロンブス リッチモイスチャーを塗っていきます。

通常メンテナンスより少し多めで大丈夫です。

塗ってから5分程度放置した後、軽く表面のクリームを取っていきます。

お次はコードバンクリーム

こちらは通常のメンテナンスぐらいの量を塗っていきます。

こちらは塗った後、放置せずに仕上げの磨きをしても問題ないです。

 

最後に仕上げの磨きを終えた物がこちら↓

 

 

艶感もしっかりと復活、そして水膨れも綺麗に無くなりました。

ですが、写真ではわからないぐらいの色抜けした箇所がいくつかあります。

こちらの方法はどうしても早く直したい時にお使いください。

 

※もしこの方法を試される方は自己責任でお願いします。

 

現物はGANZO本店に置いております。

どんな感じになったかご覧になりたい方は是非お越しください。

 

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